白石◯◯似。福島出身のお人好し系女子

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説明

ハチ公前で好みの子をターゲットにする。

彼女も友人を待っているらしい。福島出身、キャバ。親は転勤族で、幼少期は北は北海道から九州まで転々としていた。そんな生活を送っていたためか、中々友達ができず、いじめに合った過去を持つという。


彼女は友人を一時間も待っていた。連絡も取れていないらしい。根本的な”お人好し系女子”。私はそこにフォーカスし、シンクロするだけだった。

「実は俺も友人待ってるんだけど来なくてさ。」「あー、同じですね(笑)」

「そだね(笑)オススメのお店があるんだけど、よかったら軽く気分転換に飲みに行かない?最悪じゃん、こんな暑い中待たされてさ、俺ら。」「本当ですかー?あ、、、じゃあ行きますか?(笑)」

連れ出し。

途中で軽く家打診への布石をうってみるが、レスポンスがまだ微妙。時期尚早と判断し、円山町にあるいつもの店へ。そう、バジルとマスカルポーネのピザが美味しいあの店だ。

シャンパンをボトルで入れる。二人ともお腹が減っていなかったため、お通しのパスタ揚げをつまみながらシャンパンを飲む。

和むために恋愛遍歴を聞いてみる。

付き合った人数は3人。元彼とは3年続いた。遊んでいた時期もあり、経験人数は10人強。堅そうなイメージはなかったが、そこまで貞操観念が低めでもなさそうな雰囲気。さて、どう攻めるか。


ほどよく和んで、店を出る。時計の針は既に3時30分を指していた。終電は?もうない。店を後にし、路地裏を歩きながら彼女の方に手を差し出す。彼女の顔はあえて見ない。そっと握ってくる感触だけが私の左手から伝わってくる。一気に畳み掛けた。

「今日さ、昇進祝いに貰ったシャンパンがあるんだけど。よかったら一緒にお祝いしてよ。」

「えー(笑)どうしよ、家でしょ?」

彼女のそれを言い切るか言い切らないかぐらいのとき、ちょうどホテルの前に到着した。ドアを先にあけて、彼女をエスコートしながら当然のように中に促す。

エレベーターに乗り、流れるように部屋へ。なんとなく落ち着かない感じの彼女を尻目にグラスとシャンパンをテーブルの上へ運び、音楽をかける。グラスを交わす。自然と笑顔になる彼女を見て、私も笑顔になった。

後ろから優しく抱きしめる。

「いい匂いがする。香水何使ってるの?」

「エゴイストだよ。Aくんもいい匂いするね。」


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